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浜比嘉島の家

浜比嘉島の家

 

<建物概要>
建築面積:14坪
床 面 積:12坪
構造規模:在来木造平屋建て

 

<設計の工夫>
下記は設計上の工夫です.沖縄在来の貫屋造りを参考にし、居住性と耐久性、耐風性、抗蟻性、メンテナンス性などを重視して考えています.
・ 床下を高く取り、点検性と通気性を良くすると共に居室内への湿気上昇を抑えています.
・ メンテナンスと白蟻の侵入防止の為、設備配管は基礎貫通せず床下及び露出配管としています.
・ 床下周囲には間隔をあけた小幅板を打ち付け、小動物の侵入を防いでいます.
・ べた基礎により地面からの湿気上昇とシロアリの侵入を抑えています.
・ 耐力壁は筋違いだけでなく、在来の貫工法と合わせて剛性を高めています.
・ 構造体の乾燥とメンテナンス性、耐久性を考え、柱を露出させた「真壁構造」としています.
・ 天井を張らずに吹き抜けとし、面積以上に拡がりの感じられる空間としています.
・ 小屋裏の熱気排出を考え、屋根面換気孔を設けています.
・ 室内の調湿性を考え、壁も床も無垢板貼りとしています.
・ 足裏の快適性を考え、床は無塗装とし施主様による蜜蝋ワックス仕上げとしています.
・ 耐風と静音、断熱、耐久性など、性能と価格のバランスがよい瓦屋根としています.
・ 深い軒下空間(アマハジ)と庇(2尺)を出し、建物へ雨掛かりと夏場の室内への直射日光を減らして居住性と耐久性を高めています.
・ 雨水の跳ね返り防止の為、建物周囲を砂利敷きとしています.
・ 基礎コンクリートに柱を堅結して、台風や地震時の建物移動を低減させています.
・ 台風時の風に対して柱は4寸角とし、建物高さを低く構えて風圧力を低減させています.
・ シンプルな間取りで、ライフサイクルに合わせた使い方をしやすくしています.
・ 熟練大工さんの手加工により、木材の選定から用い方、見え掛かりまでしっかりとした施工がされています.
・ 木材は大工さんの目利きによる国産スギ(特一等材)を用いています.

 

<施工担当>
木造:上地工務店
基礎:株式会社 下地建設
屋根:有限会社 島袋瓦工場
設備:やよい電気
UB :有限会社 ファイン

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設計監理:下地洋平

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